日本向けにソニーのA100ウォークマンが発表されました。
これからウォークマンのエントリーモデルの購入を検討している人にとっては、「とりあえずA50シリーズ(A55)よりは新しいA100シリーズの方が良いのかな?」と思うかもしれません。
実際どうなんでしょうか?
簡単に比較してみましょう。結論から読みたい人は飛ばせます
まずは決定的な違いから
一番大きな違いは、Android搭載になったこと。
Wi-Fi接続してメール、インターネットブラウジング、Twitter、Youtubeなどのアプリが使えるほか、Spotifyなどのストリーミングサービスを利用できます。
※Wi-FI:IEEE 802.11 a/b/g/n/ac、2.4/ 5GHz帯、暗号化WEP/WPA/WPA2
充電ケーブルの差込口がType-Cに変わったことも重要な変化です。これまではWMポートという独自のポート形状だったので、既存のType-Cケーブルを流用できない不便さがありました。
その他A100が勝っている点
- ディスプレイはA50が3.1型(800×400ドット)に対し、A100は3.6型(1280×720ドット)。
- BluetoothはA50が4.2に対し、A100は5.0。
- 対応コーデックはA50がSBC, LDAC, aptX, aptX HD に対し、A100はSBC, AAC, LDAC, aptX, aptX HD
音質は?
A50と同じく、デジタルアンプはS-Master HX、アップスケール機能はDSEE HXが搭載されるため、A50と同等の音質と考えられます。
A100の仕様注意点として、
W.ミュージックアプリ以外をお使いの場合には、ハイレゾ音源は48kHz/16bitのダウンコンバート再生になります
とありますので、好きな音楽アプリを使う事を想定していた人は注意ですね。
A100のネガティブポイント
価格が微妙すぎる。
A50(16GB)は発売当初2.3万円程度で現在は2万円を切っていますが、A100(16GB)は3.2万円程度。1万円の差は大きいです。
もう一つの大きなネガティブポイントとしては、バッテリーまわり。
例えば…
- MP3 128kbps、ノイキャンOFFの使用だとA50で約45時間再生ですが、A100だと約26時間。
- FLAC 192kHz/24bit、ノイキャンOFFだとA50で約30時間ですが、A100だと約16時間。
- LDAC(接続優先 自動)FLAC 96kHz/24bit だとA50で約13時間ですが、A100だと約8時間
A50に比べ、50~60%程度のバッテリーの持ちのようです(いずれも製品仕様表から)。
満充電までの時間も、A50が約4時間に対しA100は約5.5時間です。
結論、A50よりもA100か?
自己Q&Aの形式でまとめます。
Q. 全体的にみて、A100どうよ?
あまり魅力的ではないかな…
というのが正直なところ。
A50は操作性と音質に文句はなく、その割に安いのが大きな魅力でした。
A100はAndroidで色々できるのは面白いけど、ストリーミングを使わない場合はほとんど意味がないように思えてしまい、アプリが使える云々も「それスマホでよくね?」という感が否めないかな。
肝心の音質面で大きな進歩が見られるわけではないので、ストリーミングユーザーのために作った(その代わり1万円高くなり、スタミナは減った)新型機種、というイメージです。
Q. で、A50とA100のどちらを買えばいいの?
上記のA100の特徴を読んで、3万円出してもいい!と思う人はA100です。
ネガティブな部分を見て「えぇ….」となった人はA50です。
「う~ん良く分からんが、ストリーミングとか興味ないのだが…」という人は、3万出せるか、2万に抑えたいかで決めてOKかと。
Q. 今のA50が壊れたらA100を買う?
微妙ですが、僕はストリーミングに興味がないので、再度A50を買うか、もっと予算を確保して上位機種を買うと思います。ソニーにこだわらず。