ゼンハイザーCX Plus True Wireless レビュー

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ワイヤレスイヤホンではすでに Momentum True Wireless 2 を所有しているのだけど、今回TW2とほとんど機能や音質に違いが無さそうなヤバイやつ、CX Plus True Wireless(以下CX Plus)が出ると聞いてどんなものか試したくなり、ポチってみた。

とりあえず購入から2週間ほど使ってみた上での感想を書いていこう。

最初に結論だけ言っておくと、ゼンハイザーに興味があって、コスパの良いイヤホンを探している人なら今はもう CX Plus True Wireless 一択だと思う。迷わず買っていいと思う。

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CX Plusの位置づけ

ゼンハイザーの完全ワイヤレスイヤホンでは Momentum True Wireless 2 (以下TW2)が現在の最上位モデルで、CX True Wireless (以下CX TW)という製品がノイキャンや外音取り込み機能を省いたコスパ重視モデル。

今回発売された CX Plus True Wireless ではデザインはCX TWを継承しつつ、ノイキャンや外音取り込みといったTW2と同等の機能を併せ持ち、CXらしくコスパも追求されているという製品。

TW2と同じ7mmのトランスデューサー(電気信号を空気振動に変換する部品)を搭載し音質を落とすことなく、TW2にはなかった付加価値として aptX Adaptive という接続方式にも対応。96kHz/24bitのハイレゾ音質を体験できるとしている(再生機器がaptX Adaptiveでの出力に対応していればの話だが…)。

外見の比較

TW2のケースはファブリックケースなので高級感がある一方、汚れをつけてしまうと取り去るのはほぼ困難だと思うので取り扱いには気を使うと思う。

CX Plusはいたってシンプルで、マットな質感のプラスチックケース。ロゴがメタリックなのでチープさは多少抑えられているかな。横幅は狭めだけど高さがある。

おそらくTW2はケースを開けた時に窮屈に見えないようデザイン性を考えて横幅をとったのかもしれない。
CX Plus はスクエア型の形状なので大きく見えるが、後述のとおり装着面はむしろTW2の方が小さい。

TW2はケース背面の小さいボタンを押すとバッテリーの残量を示すランプが光る仕組みだが、CX Plusの場合はケースを開けた時点でフロント部分のランプが光る。

本体の大きさ比較。左がTW2、右がCX Plus。
CX Plusの方が傾斜が緩く、上の写真でも紹介したとおりスクエア型なので大きいが、TW2よりもタッチセンサーは使いやすい
※TW2のイヤピはfinal TYPE E(完全ワイヤレス専用仕様)を装着。その後CX Plusにも使用中。付属イヤピとサイズ感はほぼ同じ

装着面の大きさはほとんど変わらない。むしろCX Plusの方がわずかに小さい。

装着感

TW2に比べてCX Plusは若干ソフトなつけ心地かな。

とはいえ、多少頭を振ったくらいでは落ちることがないホールドの良さはTW2と同じ。おそらく形状が少し異なることから生まれる違いだが特に問題点は見つからない。イヤピでも変わると思う。

個人差がありそうな部分ではあるが、海外のレビューをざっと見た限り装着感はほとんど称賛されているようだった。

機能

ノイキャンについては、TW2とほぼ同じと感じた。

もともとのコンセプトとして周囲のノイズをガッツリ消すことを目的としていないのでノイキャンを目当てにTW2やCX Plusを検討する人はいないと思うが、空調の音などは自然に低減されるので「もともと静かな環境で、さらに空調やPCのファンの音などを聞こえづらくしたい」という程度のニーズなら満たせると思う。

ただし、TW2もCX Plusも装着するだけで耳栓のようにかなり周囲の音をシャットアウトするので、車道脇や人混みなど騒がしい場所でなければ音楽以外はほとんど聞こえなくなると思う。

外音取り込みについてもTW2とほぼ同じと感じた。ほんのわずかにCX Plusが強めか?というくらい。
アップデートで外音取り込みのアップデートがあったが、更新前後で特に変化は感じず。

バッテリーの持ちについてはTW2もほとんど劣化を感じないけど、CX Plusも良好。
2週間、朝晩の散歩や通勤などに30分ずつくらい使用し、充電したのは2回くらいだったように思う(うろ覚え)。
過剰な自然放電なども無いようなので不満点は無い。

音質

一番重要なのは音。

TW2を発売時からずっと愛用してきたので最初はやはり微妙に感じるのだろうか・・・と不安にもなったのだが、

TW2と同じ音だな

というのが第一印象。当然ながら褒め言葉。

下位モデルらしい微妙さとかショボさは皆無すごくよい

どの音域にも寄りすぎないクリアな音で、シャープさは適切に抑えられているので「刺さり」も感じない。

使い込んだTW2と比べても低域から中高域の特徴がとても近くて、甲乙つけがたいほど。
(話が脱線するが、この時点で「TW2にエージング(鳴らし込んで良くなる的な方の意味)という概念は無いのかもな…」と思った)

もちろん、プロの視点から神経を尖らせて聴き込んでいけば差はあるのかもしれないが、僕のような一般人(主に屋外での使用、機器はウォークマンA50、音源はFLACかAACかmp3/320kbps)にとっては「同じだ」と感じた。

強いていうなら、TW2の方が音場が広い(音の広がりを感じる)ような気がするが、それが良いのかどうかは曲次第、あるいは個人の好み次第なので優劣をつける必要はないと思った。

とにかく音質については文句なし。最高である。

TW2同様、CX Plusはどのジャンルの音楽でも聴きやすく、楽しく再現してくれる。

ネットではクラシックに合うという評価をたまに見るが、僕はクラシックはほんの少しだけしか聴かないので正直合うのかは分からない。ただ、合わないとか微妙という感覚はない。

また、ヘビメタなどには不向き(ソニーやBOSE等のほうが向く、など)という評価をたまに見るが、個人的にはTW2と同様にそのような感じは一切しない。僕はヘビメタの類の音楽は好んで聴くが、特に不満に思ったことはない。
思うに、激しい音楽が好きな方の中には、調和の取れた音よりもシャープな音を好む方も居られるだろうから、そういう方には確かに合わないかもしれない。僕は尖った音はあまり好まないので、ゼンハイザーの音が合っているという事なのだろう。

aptX Adaptive については、対応機器を所有していないので未検証。わざわざaptX Adaptive対応機器を買うほどのマニアではないのだけど、次期ウォークマンあたりで搭載されたらいいなという希望的観測。

結論

音質、機能、コスパどれを見ても、今から1万円足してTW2を買う意味はほとんど無い気がする。見た目とかにこだわりがあれば別だけど…。

現状では欠点らしい欠点が見つからず、CX PlusがTW2に比べて明らかに劣っている(下位モデルらしい)部分も無い。

おすすめ。

くれぐれも、旧製品のCX True Wireless(Plusが無いやつ)と間違えないようご注意を。

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