古い機種ですが、AKG Y23イヤホンを購入したのでレビューしておきます。
生産終了品ですが、アマゾンでは在庫が余りまくっているのか、60%オフされた価格に 40%オフクーポン、さらにセールで10%オフという破格の条件で販売している時があったので購入してみた次第です。1,000円くらいでした。
果たして、1,000円でAKGサウンドが楽しめるのかどうか。それが今回のポイントです。
プレビュー
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定価は 4,880円(税抜)。
そこから値引きを重ね、現在では生産完了品となっており 実売2,000円台で推移しているようです(2018年8月末現在)。
TEAR TO OPEN(あけくち)。こういうパッケージは珍しい。お菓子の箱みたいですね。
非常に小ぶりなハウジング。耳に入れるとほぼすっぽり埋まります。
音質について
結論からはっきり言ってしまうと、5,000円の価値は全く感じませんでした。
一番つよく感じる点としては、とにかく刺さること。
僕は主に現代的なポップス、ロック、メタルなどを主に聴きます。
ロックではシンバル類がキンキン響き、メタルでは 特有のエッジの効いた「ドチドチ」「バタバタ」という軽めのバスドラも刺さる事があります。
ポップスでもほとんど同様で、ボーカルのサ行の刺さりはやはり気になります。
僕はもともと尖っていない穏やかなサウンド(final E2000など)が好みなので、このイヤホンはとにかく相性が悪そうです。
このイヤホンはどちらかといえば硬質で、シャキシャキ、ガチャガチャとした刺激的なイメージのある音を出します。
低音はスカスカです。わずかにはありますが、細かく語れるような要素がなく、グルーヴとかドライブ感は感じないですね。
良い点を見つけるとすれば、全体的にはこもりはほぼ無く、クリアです。解像度が低いとは思いません。
ただ、やはり重心が高めというか、重低音のパワーや厚みは感じないので、ドンシャリとも言えません。
結論
個人的な結論としては、1,000円で買ったという点で失望感はさほどありませんが、2~3,000円台で買っていたら後悔していたと思います。
AKGの高級機はほとんど試したことがありませんが、さすがにこのイヤホンをAKGの音だとは思いたくありませんね。
音楽鑑賞 以外の用途なら、悪くはないかもしれません。
アマゾンのレビューはボチボチのようですが、褒めている方の意見がほとんど同意できないという珍しい例でした。
低音ブーストを1段階上げて 中~高域をがっつりカットしてあげると、割とまとまりのある音になって来ますが…、もともとの製品特性は消しきれないので、刺さりはやはり気になります。
残念ながら、僕の耳では本製品の良さを見出すことはできませんでした。
まだ激安で買える可能性はあるので、“最も安いAKGの音” がどんなものか興味がある方は、ぜひ試してみてください。