前回の続きです。
百貨店の通販を見ると1万円超えのブランド商品もごろごろありますが、
さすがに 日傘に1万はちょっと… というのが本音。
ちょっとでも女性っぽさを無くしてスマートな印象を出したいけれど、1万はちょっとね….
逆に言えば、プレゼントならとても嬉しい選択肢ですよね。実際、父の日のプレゼントとして飛ぶように売れたようです。
ただ、今回は自分で購入する場合の話なので、
安くても機能的なメンズ日傘を探すためのポイントを探ることにしました。
売れているレディース日傘をチェック
試しに楽天の日傘カテゴリーで週間ランキングを見てみると、2~3,000円代の安価な日傘が主に売れていて、中には1万円のものも混ざっています。このランキングは男女区別ありませんが、上位100位くらいまで見てもほぼすべてレディースです。
トップ100 の中では、20位にメンズ日傘が唯一ランクイン。 3,000円代のリーズナブルな価格帯です。Solshade(ソルシェード)というブランドのようです。
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このメンズ日傘の特徴をリストアップすると次のようになります。
- 親骨65cm
- たたむと長さ35cm
- 遮光率100%
- 晴雨兼用
- UVカット(カット率99.9%、UPF50+)
- 耐風設計(グラスファイバー)
日傘を使う本来の目的から見ると、遮光率とUVカットが重要そうに見えます。
さて、では売れているレディース日傘の特徴も探っていきましょう。
売れているレディース日傘の特徴を知る
とりあえず楽天ランキング上位10品についてスペックをチェックしたところ、以下の特徴を謳うものが多いことが分かりました。
- 遮光率は99%以上
- UVカット率99%以上
- 晴雨兼用
- 耐風構造
ちなみに、今回のランキング調査で1位になっている傘は遮光率100%、UV遮蔽率100%でした。
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「遮光」の表示について
日本洋傘振興協議会(JUPA)では、JIS規格試験に基づき、遮光率が99%以上の生地を使用した日傘を「遮光傘」、遮光率が99.99%以上の生地を「一級遮光生地」と呼び、一部の商品を除き、その呼称や遮光マークを表示できると自主基準において定めている。
しかし、上記の基準はあくまで生地状態においての遮光率の基準であり、傘そのものの遮光率について定めたものではない。傘は生地を裁断・縫製して作られるものであり、傘の形状や使用方法等により、その遮光率は個別に違うと考えられる。
(中略)商品表示に根拠があるものかどうかを踏まえ、思慮深く選ぶことをお勧めしたい。http://www.jaro.or.jp/ippan/saikin_shinsa/20150701_2.html
解説サイトによっては、「遮光日傘は紫外線カットも兼ねている」というふうに説明されているところがありますが、その根拠となる情報は見つけられませんでした。実際どうなんでしょう?
「遮光」という言葉から想像できるとおり可視光線や赤外線を防ぐのであれば、これはあくまで熱がある程度防げるということを意味するだけでしょう。
JUPAの品質基準表を読む限りだと、「遮光率」のほかに「紫外線遮蔽率」という項目が別に設けられています。
よって、「遮光」の表示に「紫外線カット」の意味合いは必ずしも含まれず、メーカーやショップが何を根拠に表示を行っているかを確認する必要があると言えます。
カラーの選び方について
傘のカラーは好みだけで選んでしまってもよさそうですが、あくまで日傘としての機能を考える時、機能に影響を与える要素なのかどうかの検討です。
白か黒か問題
地球環境研究センター(http://www.cger.nies.go.jp/)の資料によると、
黒い傘と白い傘で紫外線(UV-B)の防御効率はいずれも50%程度で、白が数%高いだけという実験結果が出ているようです。 散乱性が高い紫外線は傘で半減させることはできるが、色によって大きな差は生まれない事がわかります。
よって、「どうせ紫外線は上からだけでなく横や下からも反射してくるものだから黒でも白でも好きな方を選べば良い」という結論になりますが…
あくまで日傘としての紫外線防御の効率を良くしたいということであれば、外側が白、内側が黒のものを選ぶとよいことになるようです。
外側は紫外線を反射させつつ表面温度が上がらないようにし、内側は吸収させて顔に反射しないようにする。
結局、買ったのは
さっき紹介した、ランキング上位にいたメンズ日傘。
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自動開閉は無いものの、それ以外の機能は申し分なく価格も適当なので買ってみました。
商品紹介はまた別の記事で。